2018年10月19日金曜日

羽田クロノゲートに行ってきた

クロノゲート

今日行ってくるまで知らなかったのですが、
ギリシャ神話の時間の神「クロノス」と、
物流の「門(ゲート)」を組み合わせた造語だそうです。

というわけで、本日行ってきました。




最寄り駅は京急空港線の「穴守稲荷駅」。

これまで羽田空港は何度も使っていて、
京急で行くことが多かったのですが、
この駅で降りるのは初めてでした。

ちなみに、副駅名として「ヤマトグループ 羽田クロノゲート前」とあるのは、
ヤマトが命名権を買ってつけたものだそうです。


駅から歩くこと10分程度。
幹線道路に面した広大な土地に、クロノゲートはあります。

写真だと伝わっていないかもしれませんが、
奥行きがすごくあるので、インパクト大です。

手前の道路まで引くとこんな感じです。

一番手前がヤマトのサービスセンターやカフェが入っている建物で、
緑色をした芝の丘のようになっているのが受付、
さらに右の方には「ヤマトフォーラム」があります。

興味のある方は見てみてください。


手前の建物群は地域貢献エリアということで、
一般の方が出入り、使用することができます。

案内図としてはこのようなものが掲示されていました。


見学受付のために受付棟に入ったのですが、
時間があったので一通り中を見て回りました。


こちらはクロネコの模型。何かのイベントで全国で使われたのだとか。


こちらは、数年前に開始された「宅急便コンパクト」の紹介模型。
デジカメや靴など、思った以上に色んな種類のものを入れられることがわかります。


よく見る宅急便のトラック、、、とは少し違う、
初代のトラックだそうです。

しかも、宅急便のためにデザインされているトラックだそうです。

運転席から直接荷物を取りに行けたり、
助手席がなくて、代わりに事務机のようなものを出すことができたりと、
セールスドライバーの方には至れり尽くせりなトラックです。


クロノゲートの立体模型もありました。
円形の施設は地域貢献、真ん中の段々になっているのが管理棟、
後ろの7階建てほどもある広大なスペースが、仕分けやその他業務を行っている建物だそうです。


受付が始まって、パンフレットとICカードを受け取りました。


さて、ここからが肝心の見学コースなのですが、
写真撮影はNGのため、文字だけでお伝えします。

①ヤマトの歴史、メッセージ
・年表を見ながらヤマトの歴史を学ぶ
・「ヤマト」は初代の会社社屋の屋号「山登屋」から
・クロネコのマークは、宅急便サービスの開始より前だった
などなど、そうだったのねと気づくことも多々あありました。

②映像によるヤマトの紹介
・クロノゲートの由来
・荷物を運びたい思いから、ヤマトが事業を展開してきたこと
・荷物を運ぶことだけではなく、その中で付加価値を高めていくこと
などが紹介されていました。

特に、クロノゲートの由来にもなっている「クロノス」を聞いたときから感じていたのですが、
ヤマトという企業のコア価値は「時間を操作し、生み出すこと」であり、
その一端として運輸という事業を行っているのではないかと思います。

ヤマトが売っているのは運輸ではなく、時間かもしれないです。
奥深いですね。

③仕分けスペースの紹介
・スキャナによる伝票読み取り
・メインのコンベアに乗せる
・行き先ごとに仕分けする
書いてみると単純なのですが、コンベアの仕組みなどはとても不思議で、
どうやって間違わずにあのスピードでコンベアが回っているのかわからないくらいでした。

④付加価値スペースの映像
・医療機器の洗浄
・家電の修理
を、ヤマトがやっているようです。
正確に言うと、メーカーから請け負ってヤマトでやっているようです。

確かに、次の工程に移すためだけに輸送をする必要はないわけで、
ユーザーとヤマトの間を1往復するだけで、解決するのであれば、
そのほうが合理的なのです。

これまで、ユーザー→ヤマト→メーカー→・・・と、
工程や担当が変わるたびに物を運ぶのではなく、
直接ヤマトがやってしまうと。すごいですね。

⑤展示コーナーとお土産
・ヤマトを表したキーワード
・ピックング作業を模したお土産チョイス
など。ピッキングは、④にも同じサービスがあったのですが、
Amazonの倉庫のように、必要な商品を必要な数分取り分ける操作を、
「お土産を持ち帰る」という形で体験できました。


という流れで見学コースは終了しました。

「輸送」と聞くと、単純に物を運ぶだけではなく、
「翌日届く」ための工夫や「付加価値を上げる」ための取り組みが多く見られ、
ヤマトの追求心を感じました。

また、見学のアテンドの方が、すべての質問に対して丁寧に答えていることについても、
ユーザーに対して開かれた企業であろうとする姿勢が見られ、
関心を覚えました。


見学コースは予約制と言いつつ、当日空きがあればその場で参加もできるようですので、
機会があればぜひ行ってみてください。